英語リスニング: YouTubeを活用し無料で上達する裏ワザ
「エコノミストとかTEDとか英語の評論やプレゼンを毎日聞いているのに、いざ現実世界で英語ネイティブとなんでもない日常会話をすると、とたんに聞きとれない」
とお悩みの方は多いように感じます。
そんな「プレゼン英語は聞こえるけどフツーの英語は聞きとれない状態」から卒業するためのリスニング力訓練方法としてよくあげられるのが
- 英語のドラマを観る
- 英語の曲を聴く
ですね。見回したところ(1)ドラマ視聴はやっている人も多いようなので今回は(2)、とくに
今流行っているor 過去に大ヒットした英語の有名な楽曲を無料版YouTubeで聴く・歌ってみる
について解説します。
(ちなみに英語のドラマ・映画視聴を英語リスニング力向上に活用することについての記事も書いています。興味ある方はご一読下さい☟)
日常の英語が聞きとれない: 自然なリズムと音を知らない
「日常のネイティブ英語になったとたんに聞きとれない」というケースは、大半がネイティブ英語の自然なリズムと音に慣れていないことが大きいと思います。
これはアカデミック英語一辺倒な英語学習の弊害かもしれません。
そんな悩みから脱け出すために、英語の楽曲を聴くことがかなり効果的だと僕は自身の経験からも思っています。
他の「ドメドメ日本人だったけど訓練でやがて英語の達人になった方々」でも似たような感想を述べている方は多いです。
それになんたって無料版YouTubeならタダですしね。
【かなり効果的】といっていますが、「英語の楽曲を聴く・歌ってみる」は自然なリズムと発声に慣れるために特化したあくまでも副次的な訓練法だと僕は考えています。また、
これらの点は☟こちらの記事で詳しく説明しています☟
英語の楽曲を聴かないのは【そもそも知らない】から
でも上の(2)英語の曲を聴くをやっている人ってほぼ見当たらないんですよ…もったいないと思うのですが、YouTubeという(無料の!!)英語の楽曲を見つけるのに最適なツールをなぜ使わないのか?
これは「英語の歌に良い効果があると知らない」というのもあると思いますが、
良さそうな英語の歌をどうやって探すのか、検索のやり方からもう全く分からない (´Д⊂ヽ
という一種の「超えられない壁」が最大の難関なのではないかという気がするので、僕が実際にやった方法を説明します。
英語リスニング素材として洋楽をYouTubeで検索する
スマホでもデスクトップPCでも良いのですがYouTubeを開きます(ここではデスクトップPCを使ってみます)
YouTube検索窓(赤い四角で囲んだ部分)にこれから検索ワードをタイプします。
たとえば
“2024 top hits USA”
と検索ワードを打ってみると…
英語で検索したのになぜか日本語で検索サジェスト(他のユーザーたちが検索に使ったキーワード候補)が出てきました(笑)
一番上に出てきた 「ビルボード2024最新 洋楽」をクリックしてみると米国のビルボード・トップ100を集めたプレイリストのようですが、まあトップ1位~10位まで視聴してみれば良さげな曲が一つくらいは見つかるものです。
次は”2024 top 20 hits USA” と打つと、下のように米国の今週トップ20の楽曲が出てきました。
下の画面に映ってるブルーノ・マーズとBLACKPINKメンバーのROSÉ (ロゼ)がコラボ組んで歌う「APT.」なんて、先月発表されたばかりの新曲です。たしかに最新のヒット曲ぞろいですね。
YouTubeで過去に大ヒットした洋楽の名曲を聴く
次は「昔大ヒットした名曲を聴きたい時」の検索方法です。
例えば90年代にヒットした名曲を探したい時。
“90s hits “
と打ってみます。すると☟下の画像の通り、たくさん検索サジェストが出ました。
ためしに上のサジェストの中に見える ”90s hits English” をクリックしてみますね。
するとSavage Gardenの名作Truly Madly Deeply その他、90年代のヒット作を集めたプレイリストがきちんと出てきます。
同じ要領で80s, 70s, と検索ワードを少し変えていけば80年代や70年代など各年代のヒット曲も出ます。
英語字幕も出せますよ(たまに出ないのあるけど)
動画の合間にときどき広告が入りますが、それは無料版なので仕方ないです。でもそのほかに僕は不満はないです。
なぜ英語の「曲」なの?理由は「楽しくなければ続かないから」
人間何事も「楽しくなければ続かない」と思っています。嫌いなことを自分に無理強いしてやっても続かないです。
なぜ続かないのか?というとズバリ
「意志力は有限」だから。
たしかAtomic Habits (日本語訳本題名: 『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』) という本に
快・不快などの感情つまり「脳が受ける報酬」が習慣を形成する
という理論が解説されていましたが、僕も新しいスキルを学ぶには「楽しみ・喜び」の感情を利用して、訓練を継続する「習慣」をつけるのが最適なのだと考えます。
好きなメロディーに載った響きの良い歌詞であれば、小声で口ずさんでリズムをとるだけで気分が明るくなったり、心理的に良い効果があります。
「英語の曲を聴く」は耳を自然な英語の音に慣らすのみでなく、音楽が心身にポジティブな効果をもたらす力を活かして継続・上達しよう、という作戦でもあるのです。
僕自身は15才の頃から15年以上ずっとLINKIN PARKのファンですが、英語はLINKIN PARKで覚えた部分が大きいと(わりと真剣に)思います
LINKIN PARKを歌うだけで英語が上達するという意味ではありません
英語を聞き流すだけでは効果なし: 理解と反復がカギ
話を戻しますと、自分の好みの英語の楽曲を何度も聴いてそらで暗誦できるくらいに歌いこめば、「長期記憶」に刷り込まれます。つまり学んだ内容が血肉になる段階です。
やがて自然な英語を聴いてすぐに意味がピンとくる、ある程度自然に口をついて出る、そんな感じになったらしめたものです。定期的にくり返しましょう。
なぜ洋楽の聞き流しが効果的でないか?
もし効果的なら、スタバやタワーレコード渋谷の店員さんは勤務してるだけで全員がバイリンガルになっているはずですよね。でも実際にそんな現象は発生していません。
まとめ
今回のまとめです。
英語ネイティブの話す日常の、ごくフツーの英語が聞き取れない!となるのはありがちなことです。そんな時まじめに取り組んできた方ほど、自分を責めてしまったりするものです。でも大丈夫です。
大半は「ただ聴く量が足りない」だけです。足りなければ増やせばよいのです。
紹介した英語の楽曲でリスニング力を向上させる方法は僕自身もやってきたので自信をもっておすすめします。興味がある方はぜひトライしてみて下さい。
今回は以上です。最後まで読んで下さって有難うございました。