英語
PR

アメリカ留学中のトラブルと教訓

アメリカ留学中
J3
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

米国大学留学を予定している方にとって大学留学中のトラブルはぜひとも避けたいものです。

ここでは米国大学留学中とくに学内で起きうるトラブルの種類・どんな状況でトラブルに遭う可能性が高まるのかについて、自分自身の体験をもとに書きました。

以下に米国大学学部 (undergraduate) 時代の4年間に学内で僕が遭遇したトラブル(事案)の中から3つをあげ、事案発生時と事後の様子、そして「当時の自分へのアドバイス」を記しておきます。

米国大学留学中に僕の身に起きたトラブル

米国西海岸の4大に在籍する学部生だった4年間に僕の身に起きたトラブルのうち3つを実例としてとりあげます。

Jさん
Jさん

同じ母校の大学院も出てるのに、なぜ学部(undergraduate)時代の4年間の事案だけ取り上げるの?ですが、

  1. 学部生は18~22才くらいの若者が8割なので大学院生と比べ(心理的に未熟なせいで) 格段にトラブルに巻き込まれやすい
  2. 実際に僕が遭遇した留学中の災難はほぼすべて学部生時代に集中している

という理由からです

ある日突然英語が喋れなくなった

大学一年めに通算で3カ月くらい一人の男子学生に「お前の英語はおかしい」とずっとからかわれていたのですが、毎日からかわれているうちに吃音が出るようになったんです。しかもなんと、英語を話す時だけ吃音が出るのです。

自分でも「こんな症状ってあるのか!」と驚きました。やがてその執拗ないじめも止んだのですが、いじめから解放された主な要因として

  1. 僕が授業を休む・取り乱すなどのダメージを受けている兆候を見せなかったため、「いじめ甲斐」がなくなった
  2. 僕よりも「いじめ甲斐のある新たな標的」へ移動した
  3. 同じ授業に出ている学生数名が僕を助けるために立ち上がり、抗議してくれた

が挙げられます。

ちなみに上記の「いじめ甲斐がなくなる」。これはじつは(被害者側にとって)非常に強力な武器だと米国の専門家が書いた書籍に強調されています(←この書籍については後で紹介します)

クラスメイト・学習仲間達が抗議の声をあげてくれたのが有難かったのはいうまでもありません。攻撃欲が強い人間を相手に一人で立ち向かうのは悪手です。学内に限らず、いじめとの闘いには他人を巻き込むのが肝心です。

Jさん
Jさん

クラスメイト複数名が立ち上がってくれた時にはアメリカの良い側面を強く感じました。

  • 念のためですが、このように公共の場で他人を困らせて楽しむような人間は米国でもまれです。
  • 米国では親切な人はこちらがびっくりするほどすごく親切です(ごく少数)

ただし僕の吃音が完治するまでにその後1年かかりました…

屋上の人々

学内での車の当て逃げ

大学2年めに停車中の僕の車に当て逃げされたこともありました。最終的には保険対応で補償され一件落着だったのですが、すべて解決するまでに当て逃げした張本人とかなり揉めました。

この時は同じ学生寮の米国人男子学生が

「それは君に対する差別だ。相手がきちんと義務を果たすように俺が一緒に行って君をサポートする」

と助っ人を名乗り出てくれました。特別親しくもなかったのでちょっと驚いていると、

「俺はスコットランド系だから、それだけで差別されて嫌な思いをしてきた。だから君が困っているのを見過ごせない。こういう時は誰かを頼っていいんだよ」

と言うので「(えっ、予想外に熱いんだな…) 有難う!助かった!」とさらに驚きながらも感謝すると同時に、移民の国アメリカの抱える複雑さを目の当たりにした思いでした。

じつは「米国大学留学中に車を運転していて交通事故に遭う事例」をけっこう聞きます。くれぐれも運転中は気をつけましょう。

学内セクハラ

上の車の当て逃げが起きた年、男子大学院生からの恋愛感情交じりのセクハラに遭う事案も起こり、この件も僕の学生寮の友人知人たちが知るところとなりました。

この件は学生寮のみんなの興味が件の男子大学院生への逆ハラスメントにつながる可能性もあったので、僕自身がかなり慎重に行動する必要がありました。

Jさん
Jさん

当時は件の男子大学院生と(公共の場で慎重に)話し合いつつ、寮の友人知人たちの興味が薄れるのを待ち静かに事態収束を図りました

  • 10年ほど昔なのでLGBTQについて現在ほど声高にいわれてはいなかったのですが、それでも一歩間違うと炎上しそうだったので非常に気を使いました
  • 相手を良く知っているつもりで密室で二人きりになる・夜に自宅に行って二人きりになるのはやめた方がいいです(たとえ同性でも)

一人で静かに苦しむのは危険・助けを求めよう

僕が何よりも強調したいのは、留学中にトラブルに巻き込まれた場合

「たった一人で静かに悩み苦しむ」のが、いちばん危ない

ということです。

つらい時は助けを求めよう。専門家の手を借りよう。これは弱さではなく

大切な自分を守り、留学生活を安全で実りあるものにするために有効な戦術

です。黙ってじっと耐えているだけでは助けは来ません。

なるだけ多くの助けの手を借りよう
  • きちんとした大学なら学内にカウンセラーがおり、クリニックもあり医師もいるので相談する
  • 学内の無料法律相談サービスを利用・必要なら学内警察へ通報する
  • 友人知人・学生寮RA・学内の留学生協会にも相談してみる

学部生のうちは慣れない英語で勉強が大変な上、初めて日本を離れ環境が激変したせいで心身ともにダウンしてしまうケースもけっこう数多く聞きます。

Jさん
Jさん

10代~20代初め頃って正直まだまだ子供なので、急激な環境変化にうまく対応できなくても無理ないと(当時の自分を振りかえって)心から思います。

頑張りすぎで大切な心と身体を壊しては元も子もありません。つらい時はなるだけすぐ、できうる限り多くの人に支援を求めましょう。

助けを求めよう

米国留学中に起こりうるトラブルの予備知識

  • いじめやハラスメントをやる人・攻撃欲が強い人の思考パターンを知り、対処法を理解するのに役立つと僕が読んで感じた書籍を紹介しておきます。

他人を攻撃せずにはいられない人

日本の精神科医の著書。他人に害を及ぼす人たちの実例が多数挙げられています。ハラスメントの基本的な対処法などざっくりと全般的な知識を仕入れるのに向いていると思います。

他人を攻撃せずにはいられない人
他人を攻撃せずにはいられない人

良心をもたない人たちへの対処法

米国の臨床心理学者の著書。上で僕が「いじめ甲斐がなくなる」ことは強力な武器だと専門家の書籍で言及されていると述べたのがこの本です。豊富な実例・情報が紹介されており、職場でのハラスメントへの対処法が書かれている章がとくに実践的で、大学内で起こるケースにも応用できると感じました。

良心をもたない人たちへの対処法
良心をもたない人たちへの対処法
  • 米国大学内外で起きた事件・事案について情報を掲載しているサイトを下にあげておきます
米国大学留学中に起こりうる性的なトラブル
  • 米国の大学内で発生した事件については下リンクを参照☟

ミネソタ州ミズーラの街を巻き込んだモンタナ大学内のレイプ多発事件

  • 米国の大都市で大学キャンパス外で被害に遭う例については下リンクを参照☟

NHKウェブ特集 日本人留学生の性被害

まとめ

今回のまとめです。

まとめ
  • まれに大学内でハラスメントに遭う可能性はある
  • 交通事故には十分すぎるほど注意すべし
  • 学内でも性的なトラブルに遭う可能性はわりと高いので自衛を徹底しよう
  • トラブルに巻き込まれたらなるだけ多くの人に助けを求めよう
  • 一番危ないのは一人きりで静かに悩み苦しむこと

留学で得られる経験はすばらしいものも多く、将来大きく羽ばたくための道を開くこともあります。一方で米国大学留学中は日本ではまず起こりえないようなトラブルに巻き込まれる場合もあります。

貴重な留学生活を安全で実り多き日々にするには充分すぎるくらいの自衛が欠かせないのだと、10年経った今でも僕は思っています。

この記事が米国大学留学を考えているあなたのお役に立てれば幸いです。最後まで読んで下さってありがとうございました。

ABOUT ME
Jさん
Jさん
某国で学者の卵やってます
米国西海岸・オーストラリア東海岸・日本・シンガポールに長期で暮らしてきた日本人アラサー♂。日本語・英語・ヘッタクソ中国語喋ります。最近ゼロからドイツ語も始めました。
記事URLをコピーしました