坂本ケーブルカーに乗ったら面白かった
紅葉の季節、比叡山へ行く時にケーブルカーに乗りたいけど、実際のところどんな感じなのか知りたい方も多いのではないでしょうか。
ここでは僕が去年それを実際にやってみた時(日本へ行き9月末から10月初旬にかけて決行)のリアルな情報を公開します。
ので、以下を読んで頂ければ具体的なイメージがつかめると思います。
ケーブル坂本駅まではずっと登り
京阪電鉄で移動してきて坂本比叡山口駅で下車、そこからケーブル坂本駅まで歩きましたが、歩いて思ったのが、
といったことでした。
Google マップどおり歩くと人気がない場所へ踏み込んだ
前述のとおりGoogleマップの案内通りに歩くと途中から木立ちの中の沢に沿った歩道に入ります。5分強くらい歩きましたが、人通りがゼロ。しかも近辺は民家も皆無です。
つまり意外な危険エリアなのでは?と思いました。
(清掃されているし、きちんと整備されてはいるのですが)
ですので単独で行く方は危険覚悟でいいから歩いて行くぞ!と思う人でない限り、近くを走る県道47号線を歩く(または京阪駅前からバス利用する) ことをおすすめします。
あ、この歩道って県道47号線からも隣の学校からも生い茂る木々で死角になってるぞ…
と思ったので書いておきます。
紅葉の季節など観光ピークシーズンなら常にたくさん人が歩いているのでまあ安全かと思いますが、ねんのため。
謎のブルーベリー(?)
上に書いたとおり、沢に沿って木立ちの中を縫うコンクリ舗装道に入ります。
…しかし、なんだこれ??
長さ15mくらいの橋を渡ろうとしたら、ブルーベリーに酷似した小さい青色の果実が橋の路面じゅう大量に散らかっており、ぜんぶ踏みつぶされてる。
ヒャッハー‼俺の靴は真新しいトレラン用なのに!! 無理w(゚∀゚)
と一瞬ひるんだけど、迂回は時間のムダすぎる..Ω\ζ°)チーン..
あきらめて大量のブルーベリー(に激似の実がつぶれたの)を踏みしめ進みます。しかしブルーベリーの木などないのに、あの濃紺色の実はいったい何だったのか?
坂本ケーブル: お得な料金割引は比叡山延暦寺巡拝 大津線きっぷ
☟こちらの記事☟で紹介した京阪電鉄が販売している「比叡山延暦寺巡拝 大津線きっぷ」だと坂本ケーブルに乗る時にも係員に見せるだけでOK、と便利な上、乗り放題になります。
最新の坂本ケーブル時刻表や料金については☟このリンク先☟公式サイトで確認下さい。
車内案内はヴァイオレット・エヴァーガーデン
ケーブル坂本駅でケーブルカーに乗り込むと、どこかで聞いた覚えのある女性の鈴の音のように澄んだ声で、比叡山史やケーブルカー車窓からの眺めについて観光案内が流れ始めました。
するとその車内案内の声は「ヴァイオレット・エヴァーガーデンでございます」と自己紹介を始めたではありませんか…
(゚д゚)!!! と思ったら、なんと坂本ケーブルは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(名作と名高いアニメ作品) とのコラボをやっていたんです。僕も好きな作品なのでちょっと得した気分でした。
上記は2023年秋の話です。今年の坂本ケーブルは全く別なアニメ作品とのコラボ中らしいです
坂本ケーブル延暦寺駅からの眺望が爽快
ケーブルカー上り線終点、坂本ケーブル延暦寺駅に約11分で到着。駅の敷地内にある展望台から快晴の秋空のもと、湖畔に広がる大津市街を一望できます。
眼下に琵琶湖が広がり日の光を反射して青銀色に輝くのを眺めつつ、初秋の山風が吹き渡るのを肌に感じ爽快。
展望台そばには木製ベンチが数個あり好天なら景色を楽しみながらお弁当を食べるのに最適だろうなと思いました。
ただしここから延暦寺の中心部「大講堂」へ行くには、さらにもう少し上り坂を歩く必要があります。
坂本ケーブル延暦寺駅から延暦寺まではけっこう歩く
ケーブル延暦寺駅を出てすぐこの案内板が目に入りますが、この図を見れば延暦寺の大講堂まですぐだ!と思いますよね。
いやいや、実際はそんなに近くもないですよ。
Googleマップを見ても☟このように「9分」「ほぼ平坦」とか表示されますが…
実際に歩いてみるとひたすら上り坂だし、9分で到着する人は正直、あまりいないのでは? と感じました。
延暦寺駅のトイレ: 謎のお札はトイレの神様だった
坂本ケーブル延暦寺駅で男子トイレに入ると、このお札が鏡の横に貼ってありました。
この烏枢沙摩明王のお札ですが、日本全国で数多くのお寺さんのトイレに似たお札が貼ってあるのですね←ググって知りました。
ヤバい存在を封印とかしてるお札ではありませんので、逃げなくても大丈夫です!
なお女子トイレ内にも同じ札が貼ってあるかどうかいまだ不明。
下りの坂本ケーブルカー車内でゾワッとした話
比叡山延暦寺巡拝を終え、午後5時頃に下山する坂本ケーブルカーに無事乗れたその車内です。他の乗客のかたがたもお疲れのようで皆さん無言。
これがトンネル内に入ると、とたんに☟こんなふうに☟一気に暗くなります。
午前中の上り便とはまるで別世界の雰囲気。トンネルを抜けても山奥の夕暮れは速く、窓の外がみるみる暗くなってゆきます。
うっそうとした森の中を下るケーブルカーが中間駅「ほうらい丘駅」を通過する時、木々の黒い影の向こうに仏像洞の入口の赤い提灯がぼうっと灯ってるのがチラリと見えるのですが…
そこにあの車内案内のヴァイオレット・エバーガーデンの少し愁いを帯びた声が
「織田信長公の比叡山焼き討ちで命を失った人々の魂を祀るおびただしい数の石仏が地中から掘り出されたのを、まとめて安置してあるのがほうらい丘駅から見える霊窟なのです」
とか話し出すので、その赤い提灯の明かりを見ながら少しだけ背筋がゾワッとしました…
もし赤い提灯のほかに変なものが見えたらヤだな、と思ったけど、提灯の明かり以外には何も見えなかったです(安堵)
坂本ケーブル駅から江若バスに乗ってみた
ケーブル延暦寺駅からケーブルカーに乗り、約11分でケーブル坂本駅に到着。
もう日も沈んだし、素直に江若バスに乗って坂本比叡山口駅まで行くとします。バスを待つあいだにケーブル坂本駅内の写真を撮ります。
この駅舎は築百年近くで国の登録有形文化財でもあります。外観にも駅舎内にも大正モダン風なデザインと色彩が見られます。
この日はこの坂本駅まで徒歩で20分くらいかけて登ってきましたが、帰りは江若バスで5分で坂本比叡山口駅に到着。非常にラクなのでお疲れの方はぜひバスを利用しましょう。
この坂本ケーブル駅から京阪の駅への江若バスも「比叡山延暦寺巡拝 大津線きっぷ」をバス運転士に見せれば乗り放題です。巡拝きっぷ、全力おすすめです!
まとめ
今回のまとめです。
昨年比叡山巡拝した際に利用した坂本ケーブルにフォーカスして、当時の体験を感想を交えつつ紹介いたしました。
この記事が比叡山参拝の交通手段としてケーブルカー利用を検討している方の一助となれれば幸いです。
最後まで読んで下さって有難うございました。
比叡山延暦寺そのものにフォーカスした体験を書いた記事もあります。宜しかったらどうぞ。