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「エッセンシャル思考」原書 書評

エッセンシャル思考
J3
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今回は「エッセンシャル思考 – 最少の時間で成果を最大にする」の原書”Essentialism: The Disciplined Pursuit of Less”の書評です。

エッセンシャル思考: このような方におすすめ
  • 毎日時間に追われて心も身体もクタクタ
  • 毎日全力疾走している気分なのにまったく前へ進んでいる実感がない

エッセンシャル思考の原書 著者はグレッグ・マキューン

  • 著者はグレッグ・マキューン
  • 「エフォートレス思考」原書の”Effortless: Make It Easy to Get the Right Things Done” も書いている
  • シリコンバレーの経営コンサルティング会社THIS Inc.のCEOで、HBR (ハーバード・ビジネス・レビュー) やリンクトイン公式サイトでブログも書いている
Jさん
Jさん

著者グレッグはポッドキャストも定期的に発信してます。英国出身なので本場の英国英語です。僕も聴いてますが面白いですよ!

「エッセンシャル思考」と「エフォートレス思考」

参考までに「エッセンシャル思考」と「エフォートレス思考」の2冊を比較すると、ざっくり以下のような感じになります。

書籍名エッセンシャル思考
原書: Essentialism

エフォートレス思考
原書: Effortless
 
出版年20142021
中心となる要点能力を最大限に発揮するために、自分の人生の中で「何が真に重要であるか」を見極めよう。
それらの「真に重要な事項」にのみ自分の能力を注ぎこむべく、必要な思考法とスキルを身につけよう。
人生の最重要事項に取りくむ方法は極限までやりやすく、かつ最大の効果を発揮するように改善できる。
そのために必要な思考法とスキルを身につけよう。(*つまり前作エッセンシャル思考の進化系)

「エフォートレス思考」の原書 “Effortless”の書評はこちらをご覧ください☟

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「エッセンシャル思考」原書Essentialism 感想

本書の中で僕にとって印象的だった点を記しておきます。

日記をつけよ

日記をふり返って細部にこだわるのではなく、自分の身辺で起きているあらゆる変化の「大きなトレンド」をつかむのが大切

と著者グレッグは言ってますが、これは僕も同意です。

それに単純に人間ってものすごく忘れやすいんですよね。

たしか橘玲さんが著書「バカと無知」で人間の記憶がいかにあてにならないものか解説していましたが、人間の記憶は「上書きモードなので常に簡単に変わる」のだそうです。そういった常にゆらぐ記憶まかせにせず正確に自分の現状を把握するという意味でも日記をつける事はとても有用だと思います。

バカと無知 - 人間、この不都合な生きもの
バカと無知 – 人間、この不都合な生きもの
Jさん
Jさん

僕も日記をつけていますが、振り返るたびいろんな驚きがあります(書いたのは自分なのに)

充分な睡眠の確保

自分にとってなにが最重要事項かをしっかり見きわめるためには、健全な判断力が必須。その判断力を良好に保つため、充分な睡眠を確保するべし

これに僕も完全に同意です。同意なんですが…

自分が部下を持たないヒラの立場(歩兵)だと、上からの命令で締め切りに間に合わせるために睡眠を削ってでも資料作りしなきゃならない時とかありますよね?

そこを気にせず毎日毎日8時間ガッツリ眠るにはぶっちゃけ「部下と裁量を持っている管理職」「フレキシブルな自営業」辺りの立場でないと難しいよね、と思っています。

睡眠は大切

90%ルール

人生の重要事項はすべて(100点中)90点基準に基づいて決定するべし (理想の90%合格でなければ全部却下)

このルールの背景には僕が実践している断捨離の大原則「迷ったら、捨てる」に非常に近い思想があると思いました。「これは必要か?」と自問してみて、うーん…と迷う程度のものは全て無くても支障ないものだと判断するからです。

視覚表現的によく計算されている

内容もさることながら本書は

  • 大文字のみの大きいフォントの短文が要所要所で現れる
  • 要点にホワイトボード手書き風のシンプルな図解を入れてくる

などブックデザインがよく計算されているので、読んでいて飽きないです。

本の中身の写真は(著作権でアウトなので)貼れませんがかわりに☟この僕が読んでる原書の外装からイメージして下さい☟

ESSENTIALISM BOOK PHOTO

エッセンシャル思考は【7つの習慣】に似ている

本書を読み終えた瞬間思ったのが

「スティーブン・コヴィー博士の『7つの習慣』に似てる」

でした。とはいえ前述した通り本書には独自の良さも多くあります。

じつは本書11章に7つの習慣のスティーブン・コヴィー博士と彼の娘さんとの心暖まるエピソードが登場します。読んだ時にはコヴィー博士の「人間力」の強さにすごい!と思わず感嘆しました。

自分自身の人生の支配権を握る

本書が伝えてくるメッセージの中で僕にとって一番強く響いたのが自分の人生の支配権を握れでした。

じつは本書中で著者グレッグは言葉を変えつつ何度何度もこのメッセージを発しています。その一部を引用します。

“If you don’t prioritize your life, someone else will.”

(P10 Ch1, The Essentialism, Greg McKeown)

【和訳】自分の人生の優先順位をつけない人は、他人に優先順位をつけられる人生になる。

*和訳はJ3による

また著者は以前からHarvard Business Reviewサイトで同テーマの記事を書いていました。Harvard Business Reviewサイトの関連記事リンク(英語)

本書を一冊使って著者が書いている思考法・行動のアドバイスも、究極的にはこの「己の人生のコントロールを握る」という大目標を実現するためのツールなのだな、と強く感じます。

Jさん
Jさん

グレッグさんのポッドキャストを聴いていたのですが、最新エピソードの終わり部分でもIf you don’t prioritize your life, someone else will. とビシッと言ってましたね

優先順位

まとめ

「エッセンシャル思考」の原書Essentialismの感想まとめです。

まとめ
  1. 日記をつけて身の回りの変化を観察せよ
  2. 人生で最も重要なものは何かを常に真剣に考えよ
  3. 心とからだの健康に留意せよ
  4. 内容はコヴィー博士の「7つの習慣」に似ている
  5. ただし読者へのアプローチ・分かりやすさは群を抜いて優れている

今回は以上です。最後まで読んで下さって有難うございました。

補足

本書のオーディブル版では著者のグレッグが自ら朗読しています。バリバリの英国英語なので、英国英語好きの方・英語学習中の方には見逃せないポイントかも。

オーディブルはキンドルのデバイスを持っていなくても無料アプリをアマゾンのサイトからダウンロードすればたいていのスマホ・タブレットで聴けます

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Jさん
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某国で学者の卵やってます
米国西海岸・オーストラリア東海岸・日本・シンガポールに長期で暮らしてきた日本人アラサー♂。日本語・英語・ヘッタクソ中国語喋ります。最近ゼロからドイツ語も始めました。
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